まくねがおのとじまり

すずめの戸締まり、視聴終了。 映像は綺麗。音楽はエモく盛り上げようとしていた。 ただ、限界あり。相当序盤からストーリーラインに乗れない。映像と音楽で誤魔化せるのは15分。はっきり言います苦痛でした! 早く終わんねーかなーって思いながら見てました…

開かれた独白の連鎖、そして、内なる子どもからケアを掴み直すこと② ― アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン』感想(後編)

6 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ… 7 生きるってことは、変わるってことさ。 8 人間は寂しさを永久になくすことはできない。 9 自分には何もないなんて、言わない。 10 終劇? あんたバカァ!? 6 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃…

開かれた独白の連鎖、そして、内なる子どもからケアを掴み直すこと① ― アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン』感想(前編)

1 書くなら早くしろ。でなければ帰れ。 2 目標を「新たな男性性モデル」に入れて、スイッチ。 3 誰も『シン・エヴァ』を解釈できないんだ。だから僕が解釈するしかないんだ。 4 …知らない。私はADHDだから。 5 時計の針は元には戻らない。だが、自らの…

まくこくち@20210331

『対抗言論 反ヘイトのための交差路 2号』へ、エッセイ「僕が誰かの声を聴くことはできるか」を寄稿しております〜。 https://twitter.com/makunegao/status/1361305890511446016?s=21 西井開さん( @kaikaidev )とのツイキャス共同企画『さまよう男たちの映…

僕のメンズリブ実践として、研究のことを書きながら考えてみた

<もくじ> 1 はじめに 2 僕とメンズリブ 3 僕と研究 4 『モテないけど生きてます』と『さまよう男たちの映画夜話』 5 僕の苦労 6 僕の研究 7 おわりに 1 はじめに ケープラさんと、みなさんへ。 僕のメンズリブの実践として、研究モヤモヤ会をはじ…

研究モヤモヤ会、はじめました!

研究モヤモヤ会は、研究のモヤモヤを語る場です。 参加資格は、研究していて、もしくは研究したいと思っていて、モヤモヤすることがある人です。 おひとりが語り手さんになり、最後まで語ります。語り終えたら聴き手さんたちは、質問や感じたことを語ります…

ツイキャス【男性性と哲学対話、おかわり!】のご案内

みなさん、どうもこんにちは! まくねがおです〜。ブログ記事にて、ツイキャスライブのご案内です! 9/23(水)夜9時から、ツイキャス【男性性と哲学対話、おかわり!】(https://twitcasting.tv/makunegao)を行います。 9/5の哲学プラクティス連絡会「男性性と…

「男性性と哲学対話」に参加して

昨日、「男性性と哲学対話」という集まりに参加させてもらいました。その後、別会場で性教育について考える哲学対話に参加された二村さんと合流し、西井さん、山本さんとの四人でお疲れ様会ズームも行いました。面白かったです。何より、とても楽しかったで…

ドラ映画とは何か ー映画『ドラえもんのび太の月面探査記』感想

アニメ日本映画『ドラえもんのび太の月面探査記』を見た。以下、ツイッターで視聴中に都度呟いた感想を、そのまま掲載する。 …25分間視聴終了。 新ドラ映画は初めての視聴なのに、なぜか懐かしく、そして凄い。旧ドラ映画の良い要素のモチーフを、しっかりと…

のび太はメサコンの徹底で救われるのか ー映画『ドラえもんのび太のひみつ道具博物館』感想

新ドラ映画『ドラえもんのび太のひみつ道具博物館』を見た。 まず、面白かった。過去のドラえもんひみつ道具のルーツや物語を再考・再想起させるアイデア。さらに探偵物語という意匠も加わっており、挑戦的に攻めた一作だ。 中盤、物語の接続に失敗している…

中動態的に語り/聴き合う技法へ ー社会福祉士に今後求められるコミュニケーション技法としてー

社会福祉士に求められる、基本的なコミュニケーション技術のうち、重要だと思われる技術を具体的に挙げ、僕なりに論じてみたい。 僕が取り上げるのは、「中動態的に語り/聴き合う技法」である。中動態とは、國分(2018)が取り上げた概念だ。 中動態とは、…

男の「死の美学」を撃て② -映画『レスラー』感想中編

(①からの続き) 以下、2回目の視聴(2016年)で気づいたことや感じたことを、3点に分けて言葉にしていく。 1点目。パムはやはり、打算だけではなかった。一線は越えられない、と言っていたが、ダンスの途中で気づき、ランディのもとに向かうパム。そこで、店…

男の「死の美学」を撃て① -映画『レスラー』感想前編

映画『レスラー』を見た。考えたいことがあった。あらすじ等は、下記のウィキペディアを参照してほしい。 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/レスラー_(映画) 以下、1回目の視聴(2016年)で感じたことを、書きながら考えていきたい。 僕が最も書きながら考えた…

狂気の自助へ③ -映画『サウルの息子』感想後編

(②からの続き) サウルはやはり、狂っていた。 でも、当たり前だ。人が、同朋が、目の前でゴミのように「処理」される。あまりにも無残に、そこにある感情も人格も無視されて、殺され消されていく。 しかも、その「処理」の手伝いを、サウルはさせられている…

狂気の自助へ② -映画『サウルの息子』感想中編

(①からの続き) 映画『サウルの息子』の物語の、もうひとつの導きの糸。サウルの「息子」埋葬をめぐる格闘の行く先へも、視線を移していきたい。 主人公のサウルは、ある男の子の顔を見て、その少年が自分の「息子」であると確信する。その少年は物語の冒頭、…

狂気の自助へ① -映画『サウルの息子』感想前編

映画『サウルの息子』を見た。http://www.finefilms.co.jp/saul/ 物語の舞台は、ナチスドイツの運営する強制収容所。そこは、ユダヤ人を集め、管理し、虐殺する場所である。 強制収容所で実行された空前絶後の大虐殺。この「事実」の物語が、映画『サウルの…

寂しさと、共に笑い合う町 -映画『ひいくんのあるく町』感想

ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』を見る。http://hikun.mizukuchiya.net/ 舞台は山梨県の小さな町。知的障害の男性「ひいくん」が、町の中でいきいきと生活している様が描かれていた。 この映画は、言葉ではあまり説明しない。映像によって、様々…

「迷惑」とは何か -ドキュメンタリー番組「母から娘へ」感想

1.問い 安積宇宙(あさか うみ)さん、安積遊歩(あさか ゆうほ)さんが出演するドキュメンタリー、「母から娘へ」(NHK教育テレビ『ハートネットTV』2019.7.23放送)を見る。 番組は、相模原障害者殺傷事件が導入となり、宇宙(うみ)さんのフリーハグの取り組み(=…

中動態と制度分析

0 はじめに 國部功一郎『中動態の世界』(医学書院、2017年)を読んでいる。 序文を読み、次のような場面を思い出した。ある人へ僕は、「ホントにあなたが、【そのこと】を辞めたいと思ったら、手を貸す」と伝えたことがあった。「もう限界だ、とあなたが感じ…

ブックリスト 【 まくねがおの、ぶっく・りーど・めんずりぶ 】

※ 随時更新予定…?(…しないかも) ・= 未読(未所持)〇= 既読(所持)◎= 対談・ブログ・ツイッター・ツイキャスで言及済み ←【言及URL】 【ウーマンリブ/フェミニズム】 〇田中美津[1972]『いのちの女たちへ――とり乱しウーマン・リブ論』、河出文庫〇…

おどおど桃

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、という男女の固定化された分業こそ、性差別を産み育ててきたその元凶だが、それは男を山へ、女は川へ行かねばならないという強制を作りだすことによって維持されてきた。山というのは社会、川というのは…

キョドるマックス ―『マッドマックスFR』の物語について、書きながら考えたこと 3

第三章 招待 3-1 予告編 『マッドマックス 怒りのデスロード』(原題は『Mad Max : Fury Road」。以下、MMFR)という映画がある。まずは、この映像。 <参考> ・「映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編」『YouTube』2015.4.9 https://www.yo…

キョドるマックス ―『マッドマックスFR』の物語について、書きながら考えたこと 2

第二章 経緯 2-1 杉田俊介さん 杉田俊介さんの文章を、ずっと読み継いできた。飽き性で多動の僕が継続してきた、数少ないこと。杉田ファンというより、『ザ・ファン』。杉田さんの文章は、僕のストーキング対象であり、僕は「杉田文体依存症者」である。 …

キョドるマックス ―『マッドマックスFR』の物語について、書きながら考えたこと 1

第一章 僕のこと …昨日の夜、パートナーと深刻な口喧嘩をした。僕の被害者意識が原因で。 相模原障害者殺傷事件。トランプ現象。マジョリティ(…って誰だ?)の人の心の中には、不安や不満が渦巻いているらしい。自らの不安や不満の底から目を背け、別の何か…

「恋愛」が唯一の道か? ―『デート』最終話感想②―

エラく合間が空きましたが、ドラマ『デート』の感想を、一区切りつくまで、書き留めておこうと思います。 (実は、下記の記事のほとんどを随分以前に書いてはいたのですが、書き上げられずに中断していました。2015/9/28に、ドラマ『デート』の後日談的なス…

「自己否定」を飲み下す ―『デート』最終話感想①―

下等遊民ねがお、最後のウンチク。 このドラマを未見の方は、よくわからない内容となっていると思います。ご容赦ください。 これからこのドラマを見ようと思っている方は、ネタばれ満載になっておりますので、見ないことをオススメします。 劣等感と自己否定…

男性社会への抵抗と共闘 ―『問題のあるレストラン』第4話感想

ちょうどつい先ほど、ドラマ『問題のあるレストラン』第4話を見終えたところです。 とても面白く、考え込まされたので、見終えた直後の感想を書き留め、書きながら考えてみたいと思います。 このドラマを見たことがない方には、以下の文章を読んでも、よくわ…

依存、ひきこもり、選民意識 ― 『デート』第二話感想

ドラマ『デート』第二話の感想を書いていきます。ツイッターでの椿さんとのやりとりなどでも多くの刺激を受け、色々と思ったことを、ここに書き留めていきます。 『デート』未見者にはよくわからないような、不親切なものになっていると思います。すみません…

痴漢問題に対する、今後のアプローチ方針

前記事をまとめた上で、今後の僕なりの思考の方針を、メモ的に。 僕自身が、今後集中して考えてみようかなあ、と思っているのは… 「痴漢被害の事実を語り辛い/聞き辛い状況を改善することについて」。 痴漢被害のほか、幼児の性被害や、その他の性暴力被害…

痴漢対策をしっかり考えるための「読み物」「アイデア」集

以前、「痴漢に関する論点」という記事をいくつか書いていましたが、まとめあげられずに中断していました。 この間、主にツイッターから痴漢対策に関する情報を集めていました。 そして、有益な情報が掲載されているサイト等を沢山知ることができました。 パ…